「太極拳で日中友好 上海・蘇州の旅」に参加して
しもだ・ふみ(NHK文化センター土曜教室・初伝)
2009年11月20日(金)〜23日(月・祝)、長崎県支部主催の3泊4日の中国旅行に夫と二人で参加しました。春頃、教室で旅行についてのお話を伺って以来ずっと楽しみで、出発の前日からうきうきしていました。参加者は、支部メンバー(ご家族を含む)28名と日中悠友旅行の添乗員・畢(ひつ)英俊さん。和やかな雰囲気のなか、長崎空港から1時間半余りのフライトで上海浦東空港に到着しました。
入国手続き後、早速リニアモーターカーで上海市内へ。時速430kmの車輌の乗り心地は、多少揺れを感じるため、正直日本の新幹線ほど良くはありませんでしたが、とても楽しい経験でした。当日、上海は雨が降っていてかなり寒かったのですが、夕刻訪れた魯迅公園で、長谷川支部長の「せっかくですから太極拳をしましょう」の声掛けで一同白い息を吐きながら始めたところ、体がだんだんポカポカしてきて、終わる頃には「やって良かったね。太極拳は楽しいね」と周りの方と話したことでした。
2日目は、雨も上がり晴天に。朝から「孫中山旧居」を見学の後、今回のメインイベントである地元の太極拳団体との交流です。「上海市閘北区(こうほくく)太極拳協会」は、上海の大会でいつも優勝をしているグループだということをバスの中で聞き、超初心者の私は少々不安になりましたが、閘北公園で揃いの衣装を着用し息の合った演舞をする方々を見つけた時はワクワクしました。交互に演舞を披露した後、上海の空の下でみんな一緒に24式を舞った時の嬉しさは忘れられません。
演舞後は楽しみにしていた合同昼食会です。私は中国語を話せませんが、「筆談とジェスチャーでよかさ〜」と臨みました。何とかなるもので、太極拳の所作や、意味などについて教わることができました。分からない漢字も多々あり、全て理解できたとは言えませんが、長谷川支部長が旅行中に何度も言われた「民間レベルの国際交流が大事」の言葉を認識したひと時でした。食事を終え、「また3年後に会おうね!」と肩を組んで写真を撮り、それぞれのバスに乗り込んだ時は寂しさとともにとても温かい気持ちになったことを記憶しています。
今回の旅行では、通常のツアーでは訪れない地元の人たちが利用するお店での食事も目玉の一つでした。毎食いろいろな料理が並び、食いしん坊の私は視覚と味覚で存分に楽しみました。特に鶏の足がそのまま調理されたものは、最初驚いたのですが、恐る恐る口に運ぶととても美味しく、テーブルの方々と会話が弾んだことが思い出されます。