第4回九州ブロック大分大会に参加。渡邊 真里子(長崎教室/奥伝)

前日までの激しい雨が嘘のように晴れ渡った2009年10月3日(土)、由布院小学校体育館において、九州ブロック大会が開催されました。東京から楊慧先生、師範科の今井先生、土井先生、橋口先生、市園先生がお越し下さり、大阪、広島からの参加もあり、長崎からは10名、計180名がこの地に集まりました。会場では、久しぶりの再会を喜んで抱き合う姿があちらこちらで見られ、開会の挨拶でも大会準備を労う言葉が聞かれるなど、今までに経験したことのない快い集いであることを感じることができました。
体育館の窓いっぱいに由布岳が広がっていて、私たちは青空と由布岳に見守られながら太極拳を学び、楽しむことができました。慧先生は「本日は晴天なり。父が生きていたらきっとこう言ったと思います」と挨拶され、そして「天地人」のお話をして下さいました。長谷川先生から名時先生は雨の日もこの言葉をおっしゃっていたと聞いていましたが、そのお気持ちに私はやっと気付くことができました。
合同演舞では、長崎以外の方のゆっくりとしたテンポに驚きました。後の質問の時間に師範科の先生は、24式の所要時間は12分から13分だとおっしゃいました。こうして大会に参加することで人から学ぶことができるのだと思いました。師範審査を見れたことも、慧先生と師範科の先生方の模範演舞を見れたことも、私にとっては有り難いことでした。
慧先生の講習会では心息動の一致について学びました。太極拳がまだ一般的に知られていなかった時代のエピソードと、その時の名時先生は動じることなく日本人が健康になるためには、この太極拳が大切なんだと諭されたと話して下さいました。型や動きを気にしてしまうが一番大切なのは心だと。また動きについては、身体の前面が後ろを、上半身が下半身を支えあうことでバランスを取る。右手が左手を、右足が左足を支える。右手から左手に繋げる。という言葉で指導して下さいました。私の中で繋がるものがありました。