長崎県視覚障害者協会の太極拳講習レポート

教えることは学ぶこと 宮崎小百合(長崎教室/指導員)
2008年10月5日(日)10時〜11時45分、長崎市茂里町ハートセンターで行われた社団法人長崎県視覚障害者協会女性部の皆様との太極拳講習会に参加しました。
メンバーは長谷川くみ子支部長、山口さとみ副支部長他、有志6名。女性部からは約20名ご参加いただきました。指導のお手伝いをするのは今回が初めてだったので楽しみな反面、視覚に障害をお持ちだということで、どのようにお手伝いをしたらよいのか不安もありました。
お稽古の内容は、いつものストレッチの後に、立禅、スワイ手、一〜三段錦です。長谷川支部長が前に立ち、私たちは女性部の皆さんの間に入ってお手伝いをしました。一つ一つの動作を全て言葉で伝え、身体に触れながらというのは想像していた以上に難しかったです。「ゆっくり」という言葉一つでも、どのくらいゆっくりなのかということを言葉で表現できず、上手くお伝えできませんでした。
また八段錦の動き一つにしても、いかに自分がわかったつもりでいたかを思い知らされました。と、反省ばかりの私でしたが、「この動きはベッドの上でもできるから毎朝やってみよう」とか、「気持ちがいい」等の嬉しい言葉もたくさんいただき、とても楽しく和気藹々とお稽古できました。
今回参加してみて、教えることの難しさと喜びを感じることができ、本当によかったと思います。どれだけみなさんのお役に立てたのかはわかりませんが、貴重な体験をさせていただき、私自身多くのことを学ぶことができました。本当に感謝しています。太極拳は本当に素晴らしいものだと思います。これからも皆さんと一緒に楽しくお稽古を続けられますように。謝謝。