■北海道支部設立20周年記念行事参加
 北海道旅行記〜北の大地の大演舞〜田原伊子(たはらよりこ)長崎教室/奥伝 ■誰もが憧れる夏の北海道。夏休みに入ったばかりの三連休の初日、7月19日7時30分かもめ6号は総勢18名を乗せ長崎駅発車。福岡空港で買った空弁を機中で食べて千歳空港着。さすがに北の大地は風さらさらと涼やか。 貸切りバスで白老アイヌ民族博物館へ直行。茅葺きのチセの中でコタンの解説とアイヌ古式舞踊公演を見学。 ザ・ハミルトン札幌に旅装を解いた後、北海道支部との懇親会会場である厚生年金会館へ。北海道の広大な大地で現在、男性115名、女性811名の支部会員が研鑽されているそうです。長谷川支部長がお祝の挨拶をされると盛大な拍手で遠路からの参加を歓迎して下さいました。広島県支部からも6名の方が参加されており、海の幸を満喫しながらの和やかな交流に時がたつのを忘れる程でした。
■翌日、いよいよ20周年記念大会。湊屋北海道支部長の開会挨拶、楊進先生の来賓祝辞の後、階位審査。昨夜、同じテーブルだった北海道支部の三角氏が師範審査を受けられていたので心の中でエールを送りました。 次のプログラムは師範以上の模範演舞だったのですが、長谷川支部長以下長崎県支部全員が拍手で紹介され演舞に加わる事に。突然の事に戸惑いましたが良い体験をさせて戴いたと思います。 楊進先生の力強く大きな動き鞭杵の表演を間近に見た後、出席者三百余名が大広間狭しと二十四式の大演舞。八段錦は楊名時先生に直接ご指導を受けられたという東京から参加の師範科の方達が交代で指導され、大盛会のうちに幕となりました。
■出発前に、長谷川支部長が言われていた同心という言葉を今回の交流会で身を持って感じ取る事が出来ました。日本の北と南、どんなに遠く離れていても楊名時太極拳の仲間というだけですぐに打ち解け百年の知己に会ったような気持になれるのですから本当に素晴らしい事です。今が一番見頃という富良野のラベンダー。垣間見たアイヌの歴史。旧道庁の池の睡蓮。札幌市資料館裏の蝦夷松の廻りでの朝の百花拳。北海道支部、広島県支部の方達の温かい笑顔。そんなたくさんの思い出を作って下さった役員の皆様、同行の皆様に心から感謝しつつ北海道記を了りたいと思います。
夏炉守るチセに古式の狩の舞 さつぽろ西十一丁目の薔薇咲けり むらさきの雨間(あまま)を縫ひてラベンダー 蝦夷松の樹下の涼しき朝稽古
【写真】上左:アイヌ古式舞踊〜上右:20周年記念大会・師範審査〜左下:アイヌ民族博物館で。伊子さん継人さん夫妻〜中:大通り公園での朝稽古〜右下:富良野・ファーム富田
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