第10回指導者研修会  松尾順子(長崎教室 準師範)

2013年7月21日(日)
県立総合体育館武道場で指導者研修会が行なわれました。参加者は22名。テーマは、「楊名時太極拳とは」でした。いつも通りに前半のお稽古を行った後は、まずDVDで楊名時先生の24式を皆で鑑賞。
実技として、両手を上げて気のボールを作り、頭から足の裏まで気を流す「太極しょう(木へんに庄)」や、「化勁(かけい)」 (相手とのわずかな接触点を利用して攻撃力をそらし無力化する技法)を意識しながら、「倒捲肱」や「攬雀尾」の型の稽古を行いました。資料として長谷川先生と、ご主人であり作家の長谷川集平さんが書かれた文章が配られました。
お二人の文章から伝わってくるのは、日本遺産「楊名時太極拳」を そのままの形で受け継ぎその「道」を追求していって欲しい、という想いでした。
私が今回の指導者研修会で、一番良かったと思ったことは、重い病気を抱えている方がお元気に参加されたことです。大変、励みになりました。一緒にお稽古できること自体が喜びです。
楊名時先生がご自身の最期の場所として選ばれた病院の医師、帯津良一先生は、著書の中で病が治るには「場」が必要だと話されています。「場」のエネルギーを高める為には、集まる人の良い「気」にかかっているのだと。
私が太極拳を始めたのは、脊椎側弯による背中の痛みが強かったからということもあります。10年続けた今は余程疲れない限り、痛みに悩まされることもありません。今まで、ここに集まってきた方達の良い「気」のおかげでここまでこれたのだと感謝しています。
これからも、この想いを忘れることなく、ここで出逢った皆さんと一歩一歩進んでいきたい。そう思っています。